PROJECT

研究プロジェクト

生成AIによる並列秘密計算コード自動生成に必要な基盤技術を確立する。

INFORMATION

プロジェクト情報

研究領域
基礎理論とシステム基盤技術の融合によるSociety 5.0のための基盤ソフトウェアの創出
研究課題名
AIの利活用による並列秘密計算コード自動生成
研究代表者
三輪 忍(電気通信大学 大学院情報理工学研究科 准教授)
研究期間
2026年4月〜2028年3月
BACKGROUND

研究背景

生成AIは逐次コード開発で大きく進展し、並列コード生成への応用も加速しています。一方、複数TEE上で動作する並列秘密計算コードには、TEE固有APIの利用や安全なTEE間通信の実装が必要で、通常の並列コードをそのまま利用することはできません。

複数TEEを用いた並列計算機
CHALLENGES

3つの技術課題

コードを「作る」「確かめる」「守る」の3方向から、並列秘密計算の自動化に必要な技術を整備します。

AI

専用AIの開発

並列秘密計算コード生成と、性能オーバヘッドを抑えるコード最適化を担う専用AI技術を開発します。

TEST

テスト技術の高度化

並列実行特有の競合・デッドロック等を含むバグパターンを対象に、網羅的なテスト生成と品質改善を実現します。

SECURITY

安全性検証

AIへの攻撃耐性と生成コードの脆弱性を評価し、安全性評価結果をコード生成AIの改善へ還元します。

RESEARCH ITEMS

研究項目 A–G

2026年度は逐次秘密計算コードから研究を開始し、得られた成果をもとに2027年度に並列秘密計算コードへ拡張します。

MIWA GROUP / A

汎用生成AIの基本性能評価

ChatGPT等に秘密計算コード生成タスクを与え、機能的正確さ、性能、安全性の観点から生成コードを分析します。

MIWA GROUP / B

コード生成専用AIの開発

事前学習済みモデルを再学習し、コードデータセットやAPI仕様書を活用した秘密計算コード生成専用AIを開発します。

MIWA GROUP / C

コード最適化AIの開発

必要なセキュリティ仕様を満たしつつ実行時間を短縮するコードを生成するAIエージェントを開発します。

KASHIWA GROUP / D

網羅的テスト生成技術

既知のバグパターンを体系化し、Agentic Codingを用いて対応するテストケースを自動生成します。

KASHIWA GROUP / E

テスト品質向上技術

コード生成プロセス内部で生成されるテストコードを分析・評価し、プログラム生成精度の改善につなげます。

YANAI GROUP / F

秘密計算の理論的検討

TEEの安全性要件と攻撃者能力を計算量理論の観点から分析し、秘密計算で最低限保証すべき制約を明らかにします。

YANAI GROUP / G

AIと秘密計算コードの安全性評価

敵対的サンプルやバックドア攻撃、静的解析、ProVerif等を活用し、AIと生成コードの安全性を評価します。

SCHEME

研究の進め方

三輪グループがコード生成AIを開発し、生成コードを全体で共有。性能検証を三輪グループ、機能検証を柏グループ、安全性検証を矢内グループが担当し、各検証結果をAI開発へフィードバックします。

研究開発スキーム